相続登記とは?司法書士に相談・依頼するメリットは?
相続登記とは
不動産を相続したら、「相続登記」が必要になります。
相続は人生で頻繁に経験するものではないため、書類の準備や手続きの流れに不安を感じる方も多いでしょう。
相続登記とは、亡くなった方から家や土地の名義を引き継いだ人の名前に変更する手続きです。これをしないと、将来その土地や建物を売ったり担保にしたりするときに手続きがうまくいかなくなるおそれがあります。
相続登記は、通常、その前提となる遺産分割協議(遺産を誰にどれだけ分配するかの話し合い)を経て、申請に至ります。この遺産分割協議をスムースに行うことは、とても大事なポイントになります。
最近(令和6年4月から)、法律で相続登記を3年以内に行うことが義務になりました。期限を過ぎると罰則(過料)が課せられる場合もあります。手続きを間違えたり後回しにしたりすると、あとで大変な手間やトラブルに発展するかもしれません。
相続登記を自分で行うリスク
- 書類や手続きが複雑で、記入漏れや訂正が生じる可能性があります。誤りがあると登記が完了せず、何度もやり直しになることもあります。
- 必要な書類がそろわず、手続きが長引く場合があります。たとえば相続関係を確認する戸籍が不足していると追加取得が必要です。
- 相続登記が時間的に遅い場合は、他の相続人の債権者が相続分を差押える等して、遺産分割協議の内容が実現しないことがあります。
- 法律で決められた期限を超えた場合、罰金(過料)を払わなくてはならないことがあります。
- 複数世代にわたって相続登記を放置している場合、ねずみ算的に相続人が増えて、膨大な事務処理を要する場合があります。

司法書士に依頼する安心メリット
司法書士は不動産登記を専門とする法律事務の専門家です。依頼すれば以下のようなメリットがあります。
- 手続きの専門知識:書類の作成や手続きの流れを熟知しており、ミスなくスムーズに進めてくれます。
- 書類準備の代行:必要な戸籍や住民票などの収集も代わりに行ってくれるので、手間が省けます。
- 代理申請:司法書士に任せれば、必要書類の提出から法務局への申請まで代行してくれます。
- 確実な登記完了:司法書士のチェックで不備がなく、最終的に登記が確実に完了します。
- 最新の法律対応:相続登記の義務化など、改正ポイントにも詳しいので、安心して任せられます。
- 家族への配慮:わからないことは丁寧に説明してくれますし、家族間の意見調整にも法的知識の情報提供等を通じて協力してくれます。
- 心強いサポート:依頼者の不安に寄り添いながら手続きしてくれるため、一人で悩まずにすみます。
司法書士報酬は、一般的に5万円~13万円前後が目安ですが、この費用をかけることで不安や手戻りのリスクを大きく減らせます。この費用で後々のトラブルを防ぎ、家族みんなの安心につながります。

専門家に相談するのは賢い選択
相続登記は難しく感じるかもしれませんが、専門家と一緒に進めれば安心して完了できます。
相続登記は法律に基づく大切な手続きです。放置したり間違えたままにしておくと、将来の安心に影響します。司法書士に相談すれば、初めての手続きでも丁寧にサポートを受けられます。「誰かに頼むのはもったいない」と思わず、まずは相談してみましょう。
司法書士のサポートを受ければ、手続きが滞りなく進み、不安がぐっと軽くなります。プロの力でスムーズに進めて、安心感を得ることは大切な財産を守ることにもつながります。